【2つの違いとは一体?】LINE公式アカウントとLINE WORKSの違いを徹底解説!

「LINE公式アカウント」と「LINE WORKS

LINEヤフー株式会社が提供するLINE上で作成できる「LINE公式アカウント」は、企業や店舗がLINEのユーザーとコミュニケーションを強化して、集客や売上を向上させることを目的としています。

一方、ワークスモバイルジャパンが提供している「LINE WORKS」は、会社内で情報や予定を共有し合って、企業内でのコミュニケーションを円滑にすることを目的とした、ビジネスに特化しているツールです。

どちらもLINEを利用したコミュニケーションツールであり、チャット機能やメッセージ配信といったように使える機能も似ている2つですが、LINE公式アカウントは顧客に向けて情報を届けるための発信ツール、LINE WORKSは組織の運営を効率化できるよう支援を行うツールという違いがあります。

そこで、今回の記事ではLINE公式アカウントとLINE WORKSのサービスの違いについて徹底解説したいと思います!

目次

LINE公式アカウントとLINE WORKSとは?

まず「LINE公式アカウント」と「LINE WORKS」、それぞれの特徴や活用例について解説していきたいと思います!

LINE公式アカウントの特徴と活用例

LINE公式アカウントとは「LINE」上に企業や店舗などがアカウントを作成し、そこから顧客とのコミュニケーションを行うため、自身(自社)の情報を発信することができるビジネス用のアカウントのことを言います。

主な機能として、メッセージ配信、クーポン配布、リッチメニューなどがあり、特に消費者向けビジネス(BtoC)において活用されているという特徴があります。

具体的な活用例としては、店舗でのクーポン配布、キャンペーンの告知、自動応答メッセージによる顧客対応が挙げられます。

①店舗でのクーポン配布
店舗や飲食店などではLINE公式アカウントのクーポン機能を通じて、お店の公式LINEを友だち登録してくれたユーザーに自動でクーポンを配布することができ、店舗への来店促進やリピート利用を狙うことができます。

例えば、「〇〇円割引クーポン」や「初来店の方限定!○○無料サービス!」といった形でクーポンを送り、顧客の来店を促進することで、集客効果を得ることができます。また、クーポンには有効期限を設定できるため、期間限定のプロモーションとして活用することで、より早い段階での来店を誘導できます。

②キャンペーンの告知
新商品や期間限定キャンペーンの告知に、LINE公式アカウントのメッセージ配信機能を活用し、画像を表示して視覚的にアプローチができるリッチメッセージや、動画を添付することで、顧客に対して強い訴求力を持つキャンペーン告知が可能となります。

③自動応答メッセージによる顧客対応
多くの店舗や企業が、自動応答メッセージ機能を活用して、顧客からの質問に対応しています。
例えば、営業時間外の問い合わせや、営業時間内でも忙しい時間帯に、事前に設定した自動応答で対応することで、顧客の満足度を維持しつつ、従業員の負担を軽減することができます。

LINE WORKSの特徴と活用例

LINE WORKSは、主に社内でのコミュニケーションを円滑にするためのビジネスチャットツールで、業務効率化を主な目的としています。

そして、LINE公式アカウントが外部顧客向けであるのに対し、LINE WORKSはタスク管理、スケジュール共有、ファイル共有といった企業の内部連携や、外部パートナーとのコラボレーションを強化するためのツールだという特徴があります。

また、LINE WORKSの大きな特徴として、まず管理者となる人が「〇〇社」「〇〇チーム」など、その会社(組織)用のアカウントを作成し、そこへ社員などのメンバーをどんどん追加・招待することで、各機能を使ったコミュニケーションが使用開始できるという特徴があります。

LINE WORKSの具体的な活用例には、以下のことが挙げられます!

①社内でのリアルタイムコミュニケーションの円滑化
LINE WORKSのチャット機能を使うことで、1対1のメッセージやグループチャットが可能なため、業務の進行や指示をリアルタイムでの業務連携が可能です。その際にはビデオ通話や画面共有を活用することで、リモートワーク時でも対面と同じような会議体験ができ、コミュニケーションギャップを埋めることができるため、社員間でのスムーズなコミュニケーションが実現できます。

また、LINE WORKSでは「既読・未読が誰か」ということまでわかるため、効率的にコミュニケーションをとることができます。

②タスク管理
LINE WORKSではタスク機能を使うことで、簡単にタスク管理が行えます。

例えば、現場で発生する作業や、顧客・取引先との連絡、報告書や資料の作成など、「やるべきこと」を簡単に登録し、進捗を管理できます。
自分のタスクは、「担当者」を指定することで他のメンバーへ依頼することができ、さらには、依頼したタスクの一覧や、担当者の変更履歴の確認ができるため、簡単にタスク管理を行うことができます。

また、タスクの管理はスマートフォンなどのモバイルでも使用可能で移動中や外出先からでもタスクの管理ができるため、今日の作業確認や、修正、完了などの操作はもちろん、メンバーへの新たな依頼も、PCを開くことなくモバイルだけでリアルタイムに行うことができます。

③カレンダー機能によるスケジュール管理
個人やチームの予定を簡単に管理・共有できるLINE WORKSのカレンダー機能を利用し、社内のスケジュール管理を手間なく効率的に行うことができます。

例えば、忙しい社長や役員に代わり、秘書の方や社員が予定を代わりに登録する代理登録を使いスケジュール管理を行うことができます。

また、紙でシフト管理を行う場合、確定したシフトをスタッフ全員に共有するのは手間がかかりますが、LINE WORKSのカレンダーを機能では個人予定用のカレンダーとは別に、シフト管理専用のカレンダーを作成し、スタッフに共有することで、店舗に足を運ばなくても各自がスマホからシフトを確認可能です。
さらには、シフトが変更になった際もカレンダーの予定を修正するだけで即座に全員に反映されるため、迅速かつ効率的な業務運営が実現します。

2つのツールの共通点

「LINE公式アカウント」と「LINE WORKS」この2つには、いくつかの共通点があります。

まず、どちらもLINEプラットフォーム上に構築されているため、LINEの使いやすさを維持しつつ、異なる目的に応じた機能を提供しています。

メッセージ機能

両ツール共にメッセージ機能を備えており、LINE公式アカウントはユーザーへ、LINE WORKSは社員など会社の人々へ、といったように人と人とのスムーズなコミュニケーションを実現しています。

また、どちらもモバイル対応しているため、スマートフォンから簡単にアクセスして利用できる点も共通しています。

API連携

さらに、どちらもAPI連携が可能という共通点があります。

APIとは、あるアプリケーションやサービスが提供する機能/データを外部のアプリケーションが利用できるようにするための「窓口」のようなものです。このAPIを利用することで、開発者は異なるシステム同士をつなげ、データをやり取りしたり、他のアプリケーションの機能を自分のアプリから操作できるようになります。

例えば、LINE WORKSではAPIを使って外部のスケジュール管理システムやCRM(顧客関係管理システム)と連携させることができ、これにより、スケジュールや顧客情報を一元管理したり、他のツールと自動でデータを同期させたりすることが可能になります。

LINE公式アカウントでは、LINE公式アカウントを使って自社のECサイトと連携することで、顧客がLINE上で商品を検索・購入したり、注文確認や配送状況をLINEで通知することが可能になります。

このように、外部のシステムやサービスと連携して業務を拡張できるという点も類似しています。

LINE公式アカウントでしかできないこと

LINE公式アカウント特有の機能として、先程LINE公式アカウントの特徴でご紹介したクーポン機能や自動応答メッセージの他に、ステップ配信機能やショップカード機能が挙げられます。

✅ステップ配信機能
ステップ配信機能では、新規に友だち登録したユーザーに対して、あらかじめ設定したタイミングで段階的にメッセージを送ることが可能です。
例えば、友だち登録直後に挨拶メッセージを送信し、その後数日経過してからクーポンを配布するなど、長期的に顧客との接点を保ち、顧客とのつながりを強めることができます。
このように、顧客に向けた機能であるステップ配信機能は、LINE公式アカウント独自の機能となっています。

✅ショップカード機能
ショップカード機能は、顧客がポイントを貯めることで特典を獲得できる仕組みで、購入や来店ごとに報酬を提供することにより、顧客のリピート利用を促進します。これにより顧客は来店や購入の動機が高まり、結果として顧客ロイヤリティの向上につながります。
会社や組織といった企業向けに提供されているLINE WORKSには、このような顧客向けのポイント管理機能はありません。

LINE WORKSでしかできないこと

一方のLINE WORKSでしかできないことには、以下のものが挙げられます。

✅Drive機能
LINE WORKSのDrive機能は、LINE WORKSのトーク、ノート、掲示板、メール機能などと連携し、ファイルの添付・保存を簡単に行えます。
ファイル内の本文検索や、最近使用したファイルの表示機能を活用して、必要な情報を素早く見つけることができるほか、アクセス権限やワンタイムパスワードでセキュリティを強化しながら、外部とも安全にファイル共有が可能です。
これらの業務効率化に特化した機能は、LINE公式アカウントにはないLINE WORKS独自の機能です。

✅権限管理とセキュリティ機能
LINE WORKSはビジネス向けに設計されているため、ユーザーごとの権限を細かく設定できる機能や、利用者がどの端末からアクセスしているかを管理するための端末認証機能など、高度なセキュリティ機能が備わっています。
LINE公式アカウントは顧客向けのマーケティングツールであるため、こうした社内向けの管理機能は、LINE WORKS独自の機能といえるでしょう。

どちらを選ぶべきか?

ビジネスニーズに合わせた選択

LINE公式アカウントは、クーポン配布やステップ配信機能を使って、効果的にマーケティングを行うことができることから、顧客との関係強化やプロモーション活動に最適です。
そのため、小売業、飲食業、エンターテインメント業界など、顧客との関係を深め、集客やプロモーション活動を行うことが重要な企業には、LINE公式アカウントがおすすめです。

一方で、社内の業務効率化やプロジェクト管理を目的とする企業には、LINE WORKSが最適です。
Drive機能を活用したファイル共有や、スケジュール管理、タスク管理機能を使って、チーム内の情報共有や進捗管理を一元化できます。
また、外部パートナーとも安全にコミュニケーションが取れるため、リモートワークを推進している企業にも向いています。

顧客対応と社内効率化の両方を重要視したい!という場合には、LINE公式アカウントとLINE WORKSの併用もオススメです。
例えば、顧客へのマーケティング活動はLINE公式アカウントを利用し、社内業務管理やプロジェクト進行にはLINE WORKSを使うという使い分け方をすることで、両方のニーズを満たすことも可能です。

このように企業の目的に合わせて適切なツールを選択し、効果的に活用しましょう。

まとめ

LINEヤフー株式会社が提供しており、企業や店舗がLINEのユーザーとコミュニケーションを強化して、集客や売上を向上させることを目的とする「LINE公式アカウント」

ワークスモバイルジャパンが提供しており、会社内で情報や予定を共有し合って、企業内でのコミュニケーションを円滑にすることを目的とする「LINE WORKS」

両ツールは、それぞれ異なる強みを持つため、顧客対応をメインとする会社にはLINE公式アカウントを、社内業務の効率化を求めている会社にはLINE WORKSを導入することで、ビジネス全体のパフォーマンスを向上させることが可能です。

最後に

株式会社AIBOTでは、LINE公式アカウントを拡張したLIBOTを提供しております。

LIBOTは4つのプランがあり、お客様に合ったプランをご用意しております。
通常のLINE公式アカウントでは、不可能である「集客機能」「顧客情報の管理」「ポイント配布」といった、特徴ある機能を数多く準備しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

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